1. はじめに¶
本ドキュメントでは、 総合評価落札方式 における 評価値 をシミュレーションする機能の基本的な操作について紹介します。
総合評価落札方式 では、価格と価格以外の要素(品質等)を総合的に評価して落札者を決定します。
評価値 については、 算出方式 ( 除算方式 / 加算方式 )に基づき、価格以外の要素を点数化した技術評価点から算出されます。
用語 | 説明 |
---|---|
総合評価落札方式 | 価格と価格以外の要素(品質など)を総合的に評価して落札者を決定する方式。 |
評価値 | 総合評価落札方式において落札者を決定するための指標であり、原則、この値の最も高い者を落札者とする。 |
技術評価点 | 価格以外の要素を点数化した値であり、標準点、加算点、施工体制評価点の合計値として求められる。 |
標準点 | 入札説明書等に記載された要求要件を満足する場合に与える点数。 |
加算点 | 評価項目に対して、各競争参加者の技術力等に応じて付与される点数。 |
施工体制評価点 | 入札説明書等に記載された要求要件を実現できるかどうかを審査・評価し、その確実性に応じて付与される点数。 |
以下では、
- 評価値算出方法: 除算方式1
- 評価パターン: 総合評価方式簡易型(1)
の場合で説明します。
総合評価シミュレーションは、システム起動画面または明細編集画面内から呼び出すことができます。
システム起動画面から呼び出す場合は、画面中段の 総合評価シミュレーション を選択して下さい。
明細編集画面から呼び出す場合は、 機能一覧 内の 総合評価シミュレーション を選んで下さい。

総合評価シミュレーション 画面が表示されたら、最初に 評価値算出方法 に表示されているリンクをクリックして下さい。
評価値算出方法選択 画面が表示されるので、該当算出方法を選びます。
画面左に一覧表示されている算出方法より該当項目を選ぶと、画面右側に算出式が表示されるので、確認後、画面右下の 確定 をクリックして下さい。

引き続き 評価パターン を設定するので、表示されているリンクをクリックして下さい。
総合評価パターン選択 画面が表示されるので、該当パターンを選択後、画面右下の 確定 をクリックして下さい。

選択した 評価値算出方法 に基づき各設定項目が表示されるとともに、選択した 評価パターン に基づき各設定項目の既定値や初期値等が設定されます。
ここでは、
- 評価値算出方法: 除算方式1
- 評価パターン: 総合評価方式簡易型(1)
を選んでいる場合について説明します。設定項目の初期値として、
- 得点合計: 20
- 標準点: 100
が設定されています。変更等が必要であれば、該当項目を設定し直して下さい。 また、後述する業者データ追加時の入力項目 入札価格 入力時の金額単位として、ここでは
- 入札価格単位 :1万円
と設定しておきます。
注釈
評価値算出方法 の設定により、算出式に必要な設定項目は異なるとともに、表示される設定項目も異なります。

引き続き、業者データを追加していきます。
追加 をクリックすると業者データが追加されるので、必要な項目を入力していきます。

ここでは、
- 評価値算出方法: 除算方式1
- 評価パターン: 総合評価方式簡易型(1)
を選択している場合で説明しますので、 加算点 / 入札価格 について、以下のように入力します。
- 加算点:15
- 入札価格:100(万円)
注釈
加算点 の上限は、選択したパターンによって設定されている 得点合計 の既定値(20)となります。
入札価格 の単位は 入札価格単位 欄で先に 1万円 に設定してあります。

入力値に基づき、他の項目値が以下のように算出されます。
- 技術評価点 :115(= 標準点 (100)+ 加算点 (15))
- 評価値 :1.15(= 技術評価点 (115)÷ 入札価格 (100))
また、 評価順位 / 応札順位 については、この後追加していく業者データの入力値により変わっていく暫定値となります。

同様の手順で業者データを追加していくと、 評価値 に基づく 評価順位 、 入札価格 に基づく 応札順位 がシミュレーション結果として確定します。
